メッセージ

山田運送の代表メッセージです。山田運送の経営理念や、皆様と共に歩む未来についてお伝えいたします。

社長のバトンを

引き継いだ想い

山田運送株式会社はその名のとおり、創業者の山田健が1986年に設立した運送業の会社です。私は先代の山田浩幸社長がまだ専務取締役の時代からコンサルタント会社の社員として外部から当社の経営をサポートしてきました。その後、脱サラをして当社も含め親交のあった数社の顧問を勤めたのち、当社の総務部長に着任しました。山田運送グループと私のご縁の第一幕の始まりです。

当時の山田運送は売上構成の9割近くが大手運送会社1社からだったのですが、業務上の大きなトラブルにより数か月もの間、売上は大きく減少しました。当然、会社は存続の危機に陥ります。このままではいけないという想いに山田浩幸社長の後押しもあって、グループ会社の一つである株式会社ヤマヒロ運輸の代表取締役に就任し、既存の業態とは異なる別の柱を探す旅に出ることになりました。そう、第二幕の始まりです。

その後、紆余曲折はありましたがヤマヒロ運輸も軌道に乗り、また山田運送の方も主要荷主様の信頼を取り戻し、この2社で競い合うように業績を伸ばしていきました。グループ会社でありつつ、お互いライバル視するような形がしばらく続きましたが、先代の浩幸社長から当社の次期社長にと直々に指名を頂きました。

グループの中枢である山田運送の代表に就くことは光栄なことですが、今まで以上に大きな責任を背負う重圧もあって少し迷いましたが、社員の生活と社業繁栄の一助になればとお受けすることにしました。そう、第三幕の始まりです。

その後、コロナ禍や2024年問題など強い逆風もありましたが、幸い業績も順調に回復し、また賛同してくれる新しい仲間も増えて見通しは明るいように思います。これからも先代からバトンを引き継いだ時の想いを忘れず、山田運送グループの新たなステージの幕開けを全力で駆け抜けたいと思います。さあ、皆さんもご一緒に!

グループ会社の拡張・

独立支援と最適規模の模索

私には自身で経験出来たこともあって、『独立したい、自分でやってみたいという人は応援したい』という考えが根本にあります。仲間内からそういう人がもっと出てきてほしいと思っています。

先代の頃からグループ会社を軸として経済活動をしていましたが、ここ数年それを更に加速させようとしてきました。その結果、一般貨物・軽貨物運送事業者合計約600台で構成する企業体を筆頭に、自動車整備業・広告代理店・製造業・コンサルタント業・事業協同組合など様々な業態でグループ会社を形成し、シナジーと多角化を進めることが出来ました。

経験上ですが、会社が大きくなると経営トップがすべてを見きれなくなってしまうものです。特に運送業で顕著に感じるのですが、社員が50人を超えるぐらいになると、例えば特異な価値観の流入による組織の機能不全や不正行為・横領といった事件も起こりやすくなると感じます。私も昔は社員の奥さんや子供さんの誕生日まで覚えていたのですが、大きくなるとそれも難しいですよね。

だから、組織の理想的な大きさの最大値は、社長が何とかすべてを把握出来る30~50人までだと考えています。この考え方に基づいて、山田運送では支店や営業所単位で責任者がある程度自由な裁量・権限を持って手腕を振るって、それぞれが小さな会社のような運営をしています。

適正な利益追求と

ドライバーへの利益還元

過去には売上だけを追求した結果、利益はそれほど上がらず経営状態が悪化したという苦い経験をしました。例えば高い運賃で好条件に見えても燃料・高速代や拘束時間に回送分のコストまでを加味すると結局は赤字で、それが積み重なってしまった場合などです。

このひと昔前の売上至上主義から「売上ではなく利益額で判断をしよう」ということを管理者の共通認識とするのに2年を費やしましたが、利益ベースで考えるとコスト削減の意識も高まりました。今では新たな利益を得るには新たな仕事(売上)も必要であるとの正の循環へ向かうパラダイムシフトが起きています。その結果、当社の主役であるドライバーさんを中心にここ数年は毎年月額で250万円以上のベースアップを実現出来ています。

健全な労働環境の追求

すべてとは言いませんが、昔の運送業界はひどいものでした。30年前の小規模運送会社では社会保険に加入していないのが当たり前で給料も低額でした。社長はどこかで豪遊しているのにドライバーの給料は安いままという状況を見てきました。社長に社会保険のことを聞くと「辞めるか?」と言われるような時代でしたね。

私はこういった状況に「これは違う」とずっと感じていました。時代はめぐり、ここまで極端なことは無くなったと思いますが、まだまだ不十分なところもあります。

社員が会社のために本気で頑張れるかどうかは、使命感もありますが自身への見返りを感じられるかも大事。山田運送は給料と労働環境の両面で還元をしっかり考えています。

その一つが「ドライバーファースト」の体制づくり。長距離ドライバーは完全週休二日制での働き方が難しいのですが、出来る限りそれに近づけつつ、高い給与水準を維持する仕組みづくりを管理者のミッションとしています。

ドライバーの地位向上と

個人の夢の実現

私が目指しているのは、「長距離ドライバーの地位向上」です。運送業界のカラーそのものを変えたいと思っています。ドライバーは過酷な仕事なのに他の職種に比べてなかなか賃金が上がらないこの状況を打破したい。ドライバーで年収1000万円稼げる!そんな夢を持てる業界にしたいですね。

大手EC事業者A社では、個人の宅配ドライバーが20台まで車両を増やせる仕組みがあります。これはまさに私が目指していた形態で、若者がまずは軽自動車でドライバーを始めてそこから友達を誘ってグループをつくり、大きな資産を築けるという夢のような話です。

その延長でその気になれば軽自動車だけでなくトラックの運送会社もつくれます!みたいな感じで。若いころからチャンスがある、チャレンジができる、みんなが「山田で働いてよかった」「山田なら長く働ける」そんな会社にしたいですね。

社会貢献活動と機会の提供

当社の社会貢献活動としては、地元のプロバスケットボールチームのスポンサーを10年近くしていますが、本業にも関係があって私が最も大事にしている飲酒運転撲滅のための活動である「SDD~STOP ! DRUNK DRIVING PROJECT」に長年関わっています。運送会社代表として、ドライバーに飲酒運転は絶対にダメだということを真剣に伝えたいという想いから私はこの活動の趣旨に強く賛同しており、荷主さまや協力会社さまといった同業者だけでなく、多くの企業さまにお声かけをさせて頂いて、今ではグループの広告代理店を通じて10社以上の企業さまにスポンサーとして賛同いただいております。

また、半分はプライベートの活動ですが、アニメーション学園の卒業生を中心に声優を目指す若者たちが企画する朗読劇の支援として発表の場を提供しています。また彼らに山田運送グループのイメージキャラクターの制作を依頼して、優秀作品をグループ会社の車のラッピングや会社案内に採用するといった企画も行っています。これも若い才能に夢を持ってもらうための取り組みの一つです。

以上、まだまだ伝え足りませんが山田運送とそのグループ会社の考え方に興味を持ってくれた方には、是非私どもの一員になりませんか。そして最後の転職にしませんか。